天才ピアニストの話
遅ればせながら読みました。
浜松国際ピアノコンクールをモデルにした「芳ケ江ピアノコンクール」を舞台に繰り広げられる天才ピアニストの闘い。
フィクションならではのありえない設定も多々ありましたが、逆に音楽家あるあるな話もたくさん盛り込まれていて、作者の恩田さんが相当勉強されたのだということが窺えます。
主人公、ずば抜けたテクニックと音楽性をそなえた天才少年は、ピアノを持っていない。
え、ピアノを持っていない?練習はいつどこで?それとも全く練習しないのに一度聴いた曲はショパンだろうがリストだろうがジャンジャカ弾けちゃうの??
もしも世の中にそんな天才が本当に存在するなら、聴いてみたいなぁ。羨ましいなぁ😆
この本を読んでいると、すごくピアノが弾きたくなります。話に登場する今までに勉強したことのある曲も、まだ触れたことのない曲も。
いや、私は凡人なのでかなりの練習が必要なのは分かっています😓
先日テレビで観た、天才キッズvsプロが勝負する企画。色々なジャンルの天才キッズが登場しましたが、どの子もすごかった!皆共通して、競技に対する自分の意思とかエネルギーがすごい!というのを感じました。もちろん素質があるというのは当然ですが、ノンフィクションの世界では、天才と呼ばれるキッズも素質を開花させるために相当な努力を、凡人の何倍もの努力をしています。それができるのも天才の条件なのかも知れません。
ピアノでは4人の天才キッズが演奏しました。双子ちゃんのお家はレッスン室にスタンウェイが二台並んでおりました😱やはり環境は大事ですね。
中学生でショパンのエチュードを弾いた男の子は勝負では惜しくも負けましたが、よく勉強してあるな、という丁寧な演奏で好感が持てました。
何番かにもよるけれど、ショパンのエチュードを中学生で弾くようになるには、何歳からお稽古を始めてどんなペースで進めばよいのだろう…ふとそんなことを考えてしまいました。やっぱり天才じゃないとダメかしら…。
エチュードまではいかなくても、ワルツとかマズルカとかノクターンとか即興曲とか、とにかくみんなにショパンを弾いてほしいです。
お稽古を始めたキッズ全員に、ショパンまでたどり着いてほしい!というのが私の願いです♪